高級クラブのホステスが身につけておくべき技術

高級クラブのホステスは、お客様を何度もお店に呼び込むための技術を身に付けていなければなりません。
その一つに「微妙な心の距離を保つ」事が挙げられます。

ホステスとお客様は付かず離れずの関係。
ベッタリ仲良くなるのも良いのですが、飽きられるのも早いです。

「もっと彼女の事が知りたいな」「もっと話がしたい」と思われるような接客をするのが基本。
ではさらに細かい技術についてご説明しましょう。

絶妙な心の距離感を保つ

ホステスとお客様がベッタリ仲良くなるのは良いのですが、あまりにも近づきすぎると「〇〇さんはもっと優しい人だと思っていたのに違った」「〇〇ちゃんはもっと僕の話を聞いてくれる人だと思っていたのに、イメージ通りじゃなかった」と、上手くいかなくなる事も多いです。

熱しやすく冷めやすいお客様だと尚更ですね。

お客様と長く良い関係を構築するポイント
・近づきすぎずかと言って離れすぎない絶妙な心の距離を保つ
・ホステスが自分の事をペラペラと簡単に話してしまわない

家族構成や彼氏の有無などプライベートな事を簡単に話してしまうと神秘性がなくなってしまい「このホステスって、自分の事をこんなにペラペラ簡単に話すんだな。きっと他の顧客にも同じ事を言っているんだろうな」と思われて興味がなくなってしまいます。

プライベートな話、特に彼氏の有無などはお客様にとって興味はありますが、決して本当の事を言ってはいけません。
彼氏のいるホステスにお金を使いたいとは思いませんからね。

また家族構成や住所・本名などは簡単に話さないように。
身辺の安全上、個人情報は簡単に教えない方が良いです。
隙のあるホステスは付け込まれてしまいますので、お客様とは適度な距離感を大事にしてください。

相手の話したいことを引き出して満足させる

ホステスはお喋りするのが仕事ではなく、お客様のお話を聞くのが仕事です。
ホステスが喋るのはあくまで、お客様のお話を引き出すためのもので自分が満足するためではありません。

お客様は何か話したい事を抱えてお店にやって来ますので「何を話したいのか」お客様の言葉の端々から察する力が必要です。

もし天気の話に敏感に反応するようなら、天気の事を深堀りしてみましょう。
実は「雨が降ると何だか頭痛がするんだよ」と健康上の悩みを打ち明けてくれるかもしれません。
または週末のゴルフが雨で中止になるのが嫌なのかもしれません。

心配事や悩みなどは人に話すとスッキリするものです。
また悩みを相談すると、複数いるホステスや他のお客様から良い解決策や対応策が飛び出すかもしれません。

相手の話したい事を引き出せればそれだけでお客様の満足度は上がりますし、お客様のお話が悩みや不安であれば何か具体的な対策が出来るかもしれません。

そのためにもお客様の口調や目線、仕草などは良く観察してお客様に配慮するのが大切です。

相手の話に耳を傾ける聞く力

先ほども言いましたが、ホステスは自分が喋る仕事ではありません。

お客様のお話を聞くのが仕事です。
そのためには相手の話にきちんと耳を傾ける力が必要になります。

相手のお話を聞くフリをしながら他の事を考えていると「君はどう思うかな?」と問われた時に適切な返事が出来ません。
相手のお話を聞くにはそれなりの集中力が必要です。

リラックスしながらも耳はお客様のお話を常にキャッチ出来るよう、しっかり意識を向けておきましょう。

「ホステスの仕事なんか簡単。適当に相槌を打っていれば良い」と言うホステスもいますが、実はそんなに簡単なものではありません。

お客様からの問いかけにすぐに答えられるように、常に相手のお話に耳を傾けて話の内容を理解しておきましょう。